のんほいラボ | 新城こどもプログラミング教室

新城駅前の子供プログラミング教室「のんほいラボ」を運営している藤本忍(ふじもとしのぶ)です。令和3年度より新城市ICT支援員も。その他、奥三河の情報発信や農業、ラジオでお喋りしたり福祉の現場などお仕事は色々。愛犬の梅さん、セキセイインコの飼育と繁殖に愛と情熱を注いでいます。

第拾参話「使徒(虫)、侵入」

【注意】 今日のブログにはちょっとグロテスクな虫の写真が掲載されています。 苦手な方はブラウザをそっと閉じていただきますようお願いいたします。

トウモロコシ栽培の最大の天敵は「アワノメイガ」ではないでしょうか。 奴らはトウモロコシに卵を産み、雄穂や茎、そして実に侵入し、 徹底的に食い荒らします。 いったん奴らが発生すると、食害しながら内部に侵入、潜伏するため、 殺虫剤を散布しても退治することが非常に難しいのです。

「トウモロコシ畑第1畝にて食害が発生、茎に穴が開いています!」 「第3畝にも食害発生!」 「ナス畑の作業中止、第6畝まで緊急閉鎖!」 「ハサミ用意、該当箇所を切除!」 「これは・・・!?」 「まさか!?」 「分析パターン青、間違いなくアワノメイガよ!」 「アワノメイガの侵入を許したのか!?」 「申し訳ありません」 「言い訳はいい、雄穂を物理切除、トウモロコシ畑から隔離しろ!」 「場所がまずいぞ」 「ああ、トウモロコシの実に近すぎる」 「食害は第6畝までに抑えろ。雄穂は犠牲にしてもかまわん、すぐに切除しろ」 「しかし雄穂無しでは、7畝以降の実が受粉できません」 「その前にトウモロコシを喰われたら終わりだ。急げ!!」 「こりゃぁ、人間業じゃないぞ」 「ハサミ、突っ込んで!」 「ダメです、除去できません」 「奴の目的はなんだ!?」 「くそぉ、数が多い!!雌穂の中を進んでいます!」 「このルートは・・・やばい、トウモロコシに侵入するつもりです!!」 「だめです、アワノメイガに乗っ取られます!」 「アワノメイガが雌穂にいるのなら、勝算はあります」 「手で捕獲するのかね」 「一つ一つの雌穂を確認しながら幼虫を捕殺します」 「その作業、間に合うんでしょうね。実まで食害されたら、終わりなのよ」 「約束は守るわ」 「第1畝が乗っ取られました!」 「押されてるぞ」 「なんて速度だ!」 「大丈夫、1秒近く余裕があるわ」 「1秒って・・・」 「ゼロやマイナスじゃないのよ」 「行けます!」 「殺して!!」 ・・・プチ 「もう年かしらね、早起きがこたえるわ」 「また約束守ってくれたわね。お疲れさん。」 「死ぬ前の晩、母さんが言ってたわ。トウモロコシは三人の自分なんだって。」 「農家としての自分、母としての自分、女としての自分」 「その3人がせめぎあってるのが、トウモロコシなのよ。」 「人の持つジレンマをわざと残したのね。」


とまぁ、大好きなエヴァ風に勢いだけで書いてみましたが(^_^;) つまり今日はアワノメイガ対策でテンヤワンヤです。 農業をやっている以上、天災や病気による被害、 動物や虫の食害は避けて通れないわけですが、やはり大変。 これでトウモロコシの栽培は3度目になりますが、 毎回このアワノメイガには苦労させられています。 皆さんも、スーパーなどで買った野菜の一つ一つに、 こんな戦いのドラマがあるんだと思っていただければ幸いです(;´∀`)