たったひとつの命
農業をするようになって、初めて「挿し木」という繁殖方法を知りました。 植物の茎を切り取ってしばらく水に浸けておくとそこから根っこが生えてきて そのまま苗として植えてやることで、また立派に成長していくわけです。 サツマイモなんかは、その方法で栽培するのが一般的だったりしますねー。 うちのハウスでも、春から夏にかけて頑張ってくれたミニトマトが いよいよくたびれてきたので、脇芽から苗を作って再び植え直してやりました。 1本のミニトマトの木から、何本も何本も苗を作れるという不思議。 種でもなくて球根でもなく、茎を切ってそのまま繁殖させるなんて なんだかとても奇妙に思えてしまうわけで。 子供の頃から「たった一つしかない、大切な命」と教わって生きてきましたが、 実は色々な命のカタチがあるのだなと、妙に感動してしまうのであります。